不合格者が躓きがちな必修科目とは

看護師として働くためには、国家資格に分類される看護師免許を取得することが必要となります。
国家資格に対して難しい、合格率が極端に低いというイメージを抱いている人も少なくありません。
実際に資格の種類によっては5割を下回る物もありますが、看護師国家試験に関しては平均合格率が90%前後と比較的高めです。
看護師国家試験の受験者は毎年6万人近くにも上り、そのうちの5万人以上が受かっている計算になります。

合格率の高さは一般入試のように受験者を振るい落とす目的ではなく、看護師としての適性を見極めるために試験を行っているのが理由です。
看護学校や大学で学んだ知識や技術をしっかりと身に付けていれば特別な勉強をする必要はありません。
ただし、前述したように不合格になる人も1割程度はいます。
看護師国家試験の内容は毎年変わりますが必修科目50問、一般問題130問、状況設定問題60問の計240問の構成は変わりません。

この3科目のうち、特に重要とされるのが合格の判断基準となる必修科目です。
全体の8割以上というボーダーラインが設定されていて、正解率が8割を下回ると仮に他の科目で満点を取っても合格できません。
看護師国家試験が不合格となってしまう人の多くはこの必修科目での躓きといわれています。
文字通り、看護師として働いていく上で必要な知識と技術を問われる内容なので、念入りに勉強をしておくことが大切です。
一般や状況設定問題のボーダーラインは毎年変化しますが、必修科目ほど高く設定されることはありません。